海で友達と色んな話をした思い出

高校を卒業するとすぐに自動車免許を取得して、マイカーを手にする同級生も何人かいました。
バスや電車など、交通機関を利用して行動するには不便な所に住んでいたので、自立と共に車を買って乗る人が多かったのです。

それに、就職して働くにしても、やはり車があった方が便利であり有利ということもあって、車を運転する人が少なくなかったのです。
一番仲の良かった友達は、その中の一人。
高校在学中から自動車学校に通い、就職と共に免許を取りました。
かなり離れた所にある我が家でしたが、わざわざ迎えて来てくれることもあり、そんな時は決まって海に行きました。
海に行っても泳ぐわけではありません。
ただ砂浜を歩き、将来の事や仕事の事、恋人の事、結婚の事等を話していたのです。
テーブルを囲んで向き合って話すよりも、一緒に海を見ながら話をする方が話しやすく、苦しい胸の内を聞いたり伝えたりすることもできました。
本当に、話したいことが山のようにあった年頃です。
相談したいことや慰めて欲しいこともいっぱいありました。
ですから、こんな風に気を使わずに本音を言える人がいるという事は、とてもとてもありがたく幸せなことでした。
潮風が気持ち良く、波の音が耳に心地良い。
地平線の向こうにあるものが、怖い物のような気もして不安にもなるのですが、隣にいてくれる友達の横顔を見ていると、それさえも受け入れられるような自信が出てきました。
あの海岸には本当にお世話になりました。
もちろん、友人にも凄く感謝しています。
もうほとんど会うことが無い状態ですが、あの頃のことはずっと覚えていると思います。

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